タロットの本(3)
今回はいわゆる翻訳ものについて、です。
正直な話を最初にするとこのジャンルは私が最も苦手な部分なのです。と、いうのは、そもそも私はカードに関しての本は翻訳前に読んでしまうことが多いので、わざわざ翻訳を買う、というのがあまりないので知らないのです(^^;
でもそれでは話が続かないので、いくつかの本を上げてみようと思います。
書評はこのシリーズではあまり書かないつもりだったのですが、今回だけは書評っぽくなります。
「英国流タロット占い」(大陸書房)
「秘伝公開!私のタロット占い」(魔女の家books)
「タロット教科書 (第3巻) 」(魔女の家books)
これは全部同じ本ですw
サーシャ・フェントンという人が書いたもので、最初出た本は大陸書房の倒産で絶版。その後木星王氏が自分で立ち上げた出版社でタイトルや想定を変更して出版。しばらく絶版状態だったものが「タロット教科書シリーズ」のネタが尽きた(と、言ってはいけないけど)所で「第3巻」として発売された、という経緯で、今はこの最後のものが新刊で買えます。
マルセイユ版やそれに準じた小アルカナが数札のタロットを扱う際、この本は非常に参考になります。翻訳もので、数札のものの解釈をメインにしたものは非常に少ないので、そういう点でもこの本は持っていていい本だと思います。
次に
「タロットの書 英知の78の段階」
「タロット・バイブル」
どちらもレイチェル・ボラックの翻訳もの。
後者の方が安いですし、中身も実践的(つまり薄い)ので圧倒的に売れていると思います。個人的な意見で言えば「バイブル」の方は装丁が下品で嫌いです。が、あれがかっこいいというセンスの人もいるでしょうし、まぁ、これは個人的好みの問題ですw
ただ、この「バイブル」の方を先に読むのはお勧めできる読み方ではありません。「タロットの書」の方を読んで、その後に「バイブル」を読むといいと思います。そして、「バイブル」の方は「〇〇の為のリーディング」という部分に価値があります。この部分だけでもいいくらいです。(もちろん、ウエイトの本とかは翻訳でもいいから読んでいる前提ですが)
「魔術師のトート・タロット」
この本はどうなのでしょう?
私は読んでいて面白かったのですが、内容の良し悪しはむしろ魔術師の方に私が教えて頂きたいと思うところなのです。ただ、訳はこなれていると思いますし、なかなかの労作だとも思います。
ただ、トートカードで占いを初めて始めようとするには良い本だな、と私個人は思いました。
と、こんな感じでタロットの本(1)~(3)を書いてみました。
ここで触れられなかった話題や、ここで全く触れなかった名著も色々あります。そんな本のここの書評などはまたの機会に書いてみようかな、と思っています。
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